ロスオートーショー、アウディとリヴィアン、GMが工場の操業休止とEVの未来に投資、太陽光のコストはなぜ99%下落、ドイツメーカー対テスラ、テスラとパナソニックの蜜の関係
November 30th, 2018
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こんにちは!こちらは週刊EVニュース、2018年11月30日、エピソード4番です。週刊EVニュースは日本初、日本唯一の電気自動車ニュース番組です。私は軽井沢に住んでるケビン・マヤソンです。世界の電気自動ニュースを紹介します。そして、自分なりに解説したいと思います。
週刊EVニュースは毎週金曜日にアップします。このポッドキャストはアップルポッドキャスト、スポトイファイ、キャストボックスなどの人気ポドキャストアプリで聴取可能です。または、evnews.jpでも聴取できます。
それでは、始めましょう。
今週のニュースは:
・ ロスアンジェルスオートーショーのEV発表:リヴィアンとアウディ
・ GM社が5つの工場を操業休止へ、電気自動車と自動運転への投資
・ マサチューセッツ工科大:太陽光発電モジュールのコストは99%下落して来た要因
・ テスラ社単体の週間製造台数はドイツ自動車メーカー全社の3倍以上
・ テスラとパナソニック:電池コストが世界一番安い、パナの車載電池の開発機能を米国に移管
※ ロスアンジェルスオートーショーのEV発表:リヴィアンとアウディ
まず、今日はロスアンゼルスオートーショーの開始です。ロスの展示会は毎回EV発表が多く、今回も期待をハズレっていません。現時点までの発表を紹介します:
1、 米リヴィアンオートモーティブが新車2モデルを発表しました。両方とも共通のスケートボード型バッテリーと四輪駆動システムがあります。そして、バッテリーサイズも同じです。「R1T」は5人乗りピックアップトラックタイプです。「R1S」は7人乗りのSUVタイプです。両方とも3つのバッテリーオプションがあり、1回充電すると走行距離が長く、最大600キロ以上です。加速も感動的、0から100キロは3秒。両タイプは約750万円の価格で、発売は2020年の後半予定です。いずれも大きいな話題を及んでいます。リヴィアン社はミシガン州本社の企業です。工場は元三菱自動車のイリノイ州の工場を買って、製造拠点になります
Los Angeles Times: L.A. Auto Show: The Elon Musk of electric pickup trucks? Meet Rivian’s R.J. Scaringe
https://www.latimes.com/business/autos/la-fi-hy-rivian-profile-20181128-story.html
EV News Daily: Rivian R1S Electric SUV...
https://www.evnewsdaily.com/2018/11/29/29-nov-2018-rivian-r1s-electric-suv-chargepoint-raises-240m-and-2020-lincoln-aviator-with-plug-in-power/
2、アウディのイートロンGTコンセプトも発表されました。この車は「コンセプト」と言われていますが、アウディ社によると殆ど製造に近い状態です。同じVWグループのポルシェタイカンのプラトフォームをベースにしています。パーフォマンス的に0から100キロは約3.5秒、早いですね。WLTPの一回充電の走行距離は約400キロですが、WLTPの基準は少し甘いので、現実に350キロではないかと思います。充電システムはポルシェタイカンと同様800ボルトの高速充電システム、350kw高速充電機を使用すると80%充電が20分以内でできます。さらに、11kwの無線充電システムも付いっているそうです。充電ケーブルなしで自宅のガラージ一晩でフル充電可能です。発売は2020年の予定、価格はまだ決定していません。ところで、アウディのイートロンシリーズのスペルは「e-tron」、ずべて小文字です。メディアの中によく大文字で書いている場合はよく見ますので気なります。
Green Car Reports: Audi e-tron GT electric sports car is its take on Porsche Taycan
https://www.greencarreports.com/news/1120171_audi-e-tron-gt-electric-sports-car-is-its-take-on-porsche-taycan
ロスアンゼルスオートーショーは11月30日から12月9日までですので、引き継ぎ次回も情報を紹介したいと思います。
※ プロモーション:17ヶ所スキー場共通リフト回数券「軽井沢ベースキャンプパスポート」
軽井沢は日本の最上級フォーシーズン・マウンテン・リゾートです。知る人ぞ知る、冬の軽井沢も最高です。軽井沢ベースキャンプパスポートは好評発売中です。21,000円の17ヶ所のスキー場の5日分の共通リフトの回数券、数十ヶ所の軽井沢町内の店で使えるローカルディスカウント「パスポートIDカード」も含まれます。回数券は軽井沢の冬アクティビティ、カーリング、アイススケート、ジャム作り体験などでも使用可能です。1人でも数人でも使えます。1000セット限定販売ですので、早めに「軽井沢ベースキャンプパスポート」をオンラインで検索して、ご注文してください。ウェブサイトで詳しい情報あります:
※ GM社が5つの工場を操業休止へ、電気自動車と自動運転への投資
今度はデトロイトです。今週、国内でも大きいニュースでした:GMは五つのプラントを操業休止します。この裏には2つの要因があります。一つ目は米国セダン市場の低下、SUVへの転換です。二つ目はGMの電気自動車と自動運転車への転換です。操業休止された工場の中、三つは小さめな乗用車を製造していました。現在、市場の流れは大きいSUVタイプへ行っています。GMによると今後EVと自動運転に投資して行くために赤字施設を休止しないといけないっとのことでした。残りの二つのプラントはトランスミッションの製造プラントでした。殆どの電気自動車はトランスミッションを使いません。2023年までGMは20モデル以上の電気自動車をリリースする予定です。そして、GMは2019年から自動運転のロボタクシー・サービスを一般道路で開始する予定です。自動車業界の初女性社長の下でGMが生まれ変わると言われています。
New York Times: What’s Behind the GM Cutbacks…
https://www.nytimes.com/2018/11/27/business/gm-auto-trump.html
WRAL: Barra Says GM Is ‘on Track’ to Roll Out Autonomous Vehicles Next Year
https://www.wral.com/barra-says-gm-is-on-track-to-roll-out-autonomous-vehicles-next-year/17962955/
Fortune: GM Gets Ready for a Post-Car Future
http://fortune.com/2018/05/23/gm-general-motors-fortune-500/
※ マサチューセッツ工科大:太陽光発電モジュールのコストは99%下落して来た要因
次のニュースはツイッターユーザーの @robotopia さんが私に送って頂きました。40年前から太陽光発電モジュールコストが99%下落してきました。コストの下落について、マサチューセッツ工科大の研究者が世界中の要因を研究しました。先週のEnergy Policyジャーナルで結果が発表され、興味深い結果でした。今後のエネルギーや温暖化に対する政策に大きいな影響があるでしょう。
今回発表された研究報告は1980年から2012年、32年間の期間でした。その間、太陽光発電モジュールコストが97%急落しました。6つの要因は、それぞれ、10%以上のコストダウン効果があありました。要因の4つは15%以上の効果がありました。
そして、コストダウンについて、国策が非常に重要な役割があると証明されました。特に市場拡大政策が大きいな要因、全体のコスト下落の6割が市場拡大に関連する政策が原因でした。つまり、全量買取価格(FIT)システム、助成金などの政策は非常に大きいな要因でした。
たしかに、福島第一原発の人災後、国内でも太陽光発電がどんどん増加しました。菅内閣の自然エネルギー全量買取法は大きいな成果を上げましたね。今後、風力などのほかの自然エネルギーも、蓄電バッテリーも、エネルギー効率も、廃棄ゼロ電気自動車も、同様にコストダウンが出来たら良いでしょう。
MIT News: Explaining the plummeting cost of solar power
http://news.mit.edu/2018/explaining-dropping-solar-cost-1120
※ テスラ社単体の週間製造台数はドイツ自動車メーカー全社の3倍以上
最近、ドイツ自動車メーカーから数多くのEV発表があります。VW、アウディ、BMW、メルセデス・ベンズ、ポルシェなどの次々の新コンセプトの発表があります。ただし、実際、何台を作ってるのか?っとの質問で、ドイツのビジネス誌「ハンデルスブラット」が調査しました。かなり厳しい結果でした。
実はドイツの自動車メーカーがドイツ政府から強いプレッシャーを受けて「米国のテスラより、かっこいい車を作って、電気自動車の競争を負けないで!」と言うようなコメントは政府から言われています。
今年の夏以降、テスラ社単体で、毎週の製造台数は7000台以上の電気自動車を製造しています。最近、週間9000台を超えているだろうっと言われています。
ドイツのメーカー、全社合わせても、週刊1800台位(ダイムラー社は明確に答えなかった)しか製造していない状況が分かりました。
要するに、テスラの生産台数はドイツメーカー全社合わせても、3倍以上です!今後、ドイツのメーカーも頑張って欲しいですね。このような比較は日本のメーカーと行って見たいですね。
https://www.electrive.com/2018/11/28/de-how-many-electric-cars-are-being-made-in-a-week/
※ テスラとパナソニック:電池コストが世界一番安い、パナの車載電池の開発機能を米国に移管
最後ですが、時間の問題で先週のポッドキャストに入らなかったテスラとパナソニックのニュースです。スイスのUBS銀行の調査によりテスラのバッテリーコストは世界一番安いと報道されました。2番目安い韓国のLG社と2割の大きいな差がありました。コストアドバンテージにより、テスラの競争力が見直され、テスラの想定利益も上昇すると想定されました。テスラの電池製造パートナーはパナソニックです。先週、パナソニックの発表によりと同社の車載電池の開発と生産技術の機能をテスラと共同運営しているネバダ州のギガファクトリーに移管することになりました。パナソニックはテスラと今まで以上に密な関係を持つことになりました。
Electrek: Tesla’s Gigafactory 1 battery cells have a 20% cost advantage over LG, new report says
https://electrek.co/2018/11/20/tesla-gigafactory-battery-cells-made-cost-advantage-panasonic-lg-report/
日刊工業新聞:テスラと協業を密に、パナソニックが車載電池の開発機能を米に移管
https://newswitch.jp/p/15311
今回の週刊EVニュースは以上です。如何でしたでしょうか。皆さんのフィードバックを是非聞きたいです。evnews.jpのサイトでコメントを投稿するフォームありますので、ご意見とご感想を送って下さい。そして、お願いがあります!ポッドキャストアプリで、是非、このポッドキャスト「週刊EVニュース」を購読して、レビューや星マークの評価などして頂ければ助かります。例えば、アップルポッドキャストでは星マークのランキングも、レビューを書く機能もあります。評価をして頂くとポッドキャストの検索ランクがあがりますので、他の方はこのポッドキャストを見つかりやすくなります。電気自動車の知識が広めると良いと思います。次回のエピソードは来週の金曜日です。よろしくお願いいたします。それでは。